秋吉台トレッキング [山登り]
今日は怠けていた
登山・・・いや・・・
トレッキングで過ごす響の休日。
場所は何時もの平尾台に似てるけど
ここは山口県の秋吉台。
2月のツーリングで野焼き直後に秋吉台に寄って
北山に登った時に近いうちにちゃんとここを巡ろうと思った事を
今日実行するよ。
見ての通り日陰無いので
暑くなる前に来てみた。
コースはいくつかあって
長者の森の駐車場から地獄台の方へ行くのが
わたしの体力的に良さそうなのでそっちへ。
そのコースの最初のピークの冠山。
ピークと言うより
丘ですが眺めは素晴らしい。
広い。
これから向かう地獄台の方 ↓
名前は地獄ですが
草原の中を歩ける楽園のようなコース。
草原の中の道を歩いていると
セッカやホオアカがたくさん鳴いています。
名前の通りに頬っぺたが赤い
ホオアカ。
ヒバリの囀りもして私も野鳥にも楽園だ。
アップダウンを繰り返すトレッキングコースで
地獄台に上がる斜面の道が見えて来た。
登りだけど
急じゃないのでわたしレベルでも
息も上がらず楽に歩けます。
尾根に上がると分岐。
この標識のお陰で迷わず地獄台へ。
ここも丘的なピークなだけで
特に地獄感もなにも無い。
しかし地獄台周辺の石灰岩の密度が凄かった。
日本三大カルストの一つでわたしは3つ全部を回りましたが
この秋吉台は地元の平尾台の石灰石とかなり違います。
平尾台の石灰石は海底が隆起する時に
マグマの影響で石灰石が結晶化していますがここ秋吉台の
石灰石は珊瑚の化石が入ったまま隆起したもの。
結晶化されてないため雨による浸食が激しくて
石の上はみんなトゲトゲなのよ。
どの石も雨の通り道が出来ていて
その境目がナイフみたいに尖っています。
気軽に岩の上に乗ってジドリなんか出来ない。
こっちは解りやすい雨の道 ↓
粘土遊びをしてるように見えるかも。
岩を浸食する雨は
石だけじゃなくて大地も浸食します。
超巨大なドリーネ。
(底に森もある)
カルスト台地にあるくぼみは浸食で出来ていて
水が溜まっていないのは
地下の洞窟や水脈に続く穴などがあるため近付かないように。
大きなドリーネの脇から
分岐を曲がると石灰石が減って草原地帯へ。
今日は風が強くて
丘の上じゃゆっくり出来なかったので
草原エリアで今日のランチはココとするっ。
おにぎりの後は草を見ながら草餅。
食後の珈琲を楽しんだら
下山しまーす。
ゆっくりと丘を下りながら
見た野草。
最初は珍しいランの花だなーって思ってたら
意外といっぱい咲いていたヤマサギソウ。
いつものハナムグリのいるカノコソウ。
この日はカノコソウの群生地が
満開の日でした。
ノアザミに来る可愛いクマバチ。
こうして草原の中で遊びましたが
ゴール近くにある長者の森。
草原の中にポツンとこんもりとした森があって
平家の武将がどうじゃらこうじゃらの森らしい。
こうしてわたしの初の秋吉台トレッキングは終了。
車まで戻って帰り道にカルスト台地らしい場所に
寄り道します。
秋芳洞をはじめとした鍾乳洞がたくさんあるのですが
その鍾乳洞からの水が湧き出る池。
トレッキング中にみたドリーネの水が
ここから出て川になります。
溶け込んでる鉱物の影響でチンダル現象でこのような色になってるんだと
思うけどすごく綺麗。
火山由来の池でもこんな色の池があるけど
この池は強酸性じゃないため
ちゃんと生き物も住んでいます。
(石灰岩由来なのできっとアルカリ性)
メダカがいっぱい。
水辺なのでトンボも。
サナエ系な子。
顔の模様が口に見えて可愛い。
と言うわけで
カルスト台地で健康トレッキングと
自然観察で過ごした響の休日でした。